日本現代怪異事典で感じた時代の流れとその感想

日本現代怪異事典で感じた時代の流れとその感想

日本現代怪異事典を読んだキッカケ

日本現代怪異事典に関心をもったのは、昔からオカルトネタや都市伝説的な話が大好きで、ネット等でもいろいろとオカルトネタや都市伝説を検索して調べていたりしていたからです。

最もこれらのオカルトネタや都市伝説は、子供の頃はネットというものは普及していませんでしたし、雑誌等の紙媒体やテレビ等などで情報を得ていたので、子供ながらその情報が正しいか正しくないかをなんとなく自身で判断したり、恐怖を体感したこともありました。

そして、現代になって、ネットが普及し、子供の頃に感じていたオカルト的事象の真相がどうなのかと言うことがまとまっている本が「日本現代怪異事典」です。

日本現代怪異事典を読んで見ると、子供の頃にブームだったあの怪奇現象はどうだったのか、最近ネットで噂になった怪異というものはどういうものかが詳しくまとまっています。




日本現代怪異事典は実は人気本

なんとなくブラブラ本屋さんで、今週はどんな本が新しく発売しているのかという見ていた時に、ちょうど日本現代怪異事典を見つけました。

その時は日本現代怪異事典の帯の内容にとても惹かれましたが、値段を見てみると2200円と意外と高かったため、その日は購入するのはやめました。

その後、家に帰ってから、日本現代怪異事典の評判をネットで調べてみると、口コミ書評にいろいろと書かれていて、その評判は「即売り切れる」やら「2200円では安すぎる」といった肯定的な内容がほとんどでした。

そしてこの口コミを見た後、日本現代怪異事典を迷わず購入しました。

日本現代怪異事典で昔から現在までの怪異の話をまとめて読めるのは嬉しい

日本現代怪異事典には、戦後から現代までの怪異の内容が事典形式でまとめられている本です。

怪異の特徴としては、やはり学校にまつわるものが多くあります。

音楽室や美術室や放送室や保健室、そしてやっぱり一番多いのはトイレに関するネタが多かったですね。

トイレだけでもたくさんの怪異があるようです。

そして、だんだんネットが普及し出すとメールやSNSや携帯電話を使った怪異が次々でてできます。

チェーンメールを使った話、あるはずもない駅の話など、現代の状況にマッチした怪異話といったところです。

怪異も時代とともに進化しているんですね。

しかし、この現代版の怪異話ですが、この過去の怪異情報がまとまった本で見比べると新たな発見があります。

それは意外と、似たような話が多いということです。

例えば、メリーさんの電話という話があります。

ゴミ捨て場から捨てられた人形メリーさんが捨てた者に対して徐々に近づき復讐する話ですが、リカちゃん電話という話もリカちゃん電話というサービスに電話をかけた子どもに対して徐々に近づき最終的に襲われるという内容です。

やはり創作された話ですので、何らかの元ネタがあるのではないかと思ってしまいます。



日本現代怪異事典を読んで改めてネット文化の個性とユニークさを感じる

日本現代怪異事典を読んで、やっぱり子供の頃に思い悩んでいたことの真相がわかり気持ちスッキリ部分もあるとは思いますが、その反面でオカルトで知らないことも増えたので新たな謎も増えてしまいました。

そして、新しいテクノロジーが生み出されて時代が変わっていく中で、新しい怪異も生まれてきているんだなと実感しました。

実際に、テレビや本・雑誌の時代から、ネット時代になったときに、それに即した新たな怪異がどんどん生まれているワケですから。

しかし、ネットが発達した現代においても、小学校のトイレ界隈における怪異のエースはトイレの花子さんですね。

それは、全国的に有名でトイレの怪異と言ったら、真っ先に彼女のことを指しますから。

かつては恐怖の最戦前だった彼女も、現代においては怪異萌キャラの最前線となっています。
一応、彼女もネットの発達によっていろいろとアップデートされているようです。

日本現代怪異事典 笠間書院 朝里樹:著 機会があったら読んでみてください。