バリ島のウブドはもうひとつの居場所
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バリ島のウブドを語る前に、バリ島について
バリ島を最初に訪れたのは、まだ独身でOLをしていた20代前半のことです。
会社勤めを始めてから、初めての長期有給休暇をとれることになり、友達とどこか海外に行こうと言う話になりました。
私はハワイを考えていたのですが、そのとき友人が「バリ島に行ってみたい」と言いました。
バリ島ってどこ?バリっていう国?と、そのときはバリ島がインドネシアの一部ということすら知らなかったのですが、友達の希望でツアーで訪れることになりました。
初めての東南アジア旅行で、着いたその日は帰りたいと思うほどショックを受けました。
高級なホテルなのにベランダにはヤモリがたくさんいて、テーブルに置いておいたお菓子にはあっと言う間にアリがたかり・・・そんなカルチャーショックなバリ島でしたが、ケチャックダンスを観て以来、その独特の伝統芸能や神秘的な雰囲気にはまってしまい、有給のたびに訪れることに。
今では立派なリピーターです。
バリ島の余韻を日本でも楽しむ
バリ島に行ったきっかけは、友達が行きたがったことが発端です。
それまでは、バリ島という名前もそれほど意識すらしていませんでした。
そういえばそんな地名があったなあ、どこの国だろう、というところから始まり、一度行って以来どんどん知りたくなって、インドネシア語の教室に通ったり、バリ舞踊教室を日本で探して通ったりしました。
日本にもインドネシアレストランがあることを知り、旅の余韻に浸りに休日に訪れたり、そこでまたリピーターの方から宿の情報を仕入れたりしました。
バリ島のウブドは芸術の村
バリ島というとビーチ沿いの観光地が有名ですが、おすすめは中部のウブドです。
芸術の村と呼ばれ、日本でいう京都のような感じです。
クタやレギャンはちょっとごみごみした印象でしたが、15年前に訪れたウブドは、夜は8時をすぎたら閑散としてしまうような、素朴で静かな街でした。
田んぼには蛍が飛び、夜は虫の声があふれ、朝は鳥のさえずりで目覚めるという贅沢な体験をしました。
今では随分と発展して、昔の面影はありませんが、15年間繰り返し訪れて、ひとつの街の発展を体感しながら見守るていう点で面白いです。
ウブド市場を中心に、お洒落な店、個性的な店や各国の料理が食べられるレストランなどが立ち並び、さながらテーマパークのような印象です。
特にモンキーフォレスト通りとハノマン通りの間に位置するゴータマ通りの発展が目覚しく、訪れるたびに違う顔を見せてくれます。
私はお土産を探すときはいつもこの通りをぶらぶらとすることが多いのですが、メイン通りに比べてこじんまりとした個性的な店が多く、車もあまり通らないので散歩するのに最適です。
バリ島のウブドは第二の故郷
バリ島のウブドに繰り返し訪れることで、普段の生活と違う、もうひとつの自分の世界ができたようで居場所が増えたような気がします。
疲れたらあそこに行こう、あの場所にもう一度帰ろう、と第二の故郷のように感じます。
忙しいときも、次回の渡航を考えるとそれを励みに頑張れるようになりました。
宿で外国からの観光客や日本人の方とあらたに知り合って情報交換したり、SNSでつながっていくのも楽しいです。
それまではヨーロッパやアメリカが好きでしたが、ここまでリピートしたことはありません。
アジア人同士なので親近感もあり、現地の方とも交流が続いています。
香辛料を買って帰って日本で料理をしたりして、日本にいる間も生活の幅が広がったような気がします。
最近、若い日本人旅行者の方がバッグを座席においたまま注文にいかれたり、路上でスマホに見入っている姿をみかけます。
置き引きやひったくりなどに合われないか、心配でつい見てしまいます。
やはり外国なので、気をひきしめて気をつけて楽しんでいただきたいです。