骨董市で陶磁器を探す!お気に入りとの出会い
陶磁器にハマったきっかけ
とある美術館の展覧会で、小石原焼きが展示されているので見に行きましたが、磁器を目指した最新の作品で、それはそれできれいではありましたが、好みの小石原焼きとは違うものでした。
友人に話すと箱崎宮(福岡市)で月に一度骨董市があるとのこと、陶磁器も面白いというのです。
そもそも父方の祖父は有田焼の卸専門店を経営しており、家には昔から有田焼があふれかえっていました。
子どもの頃は渋すぎる伝統的な絵柄がいまひとつ好きになれませんでしたが、白磁は洗練され食器として清潔感もあるとは感じていました。
焼き物に凝り始める土壌はDNAであり、友人のアドバイスがきっかけで行動に出始めたのだと思います。
骨董市の情報は友人から
骨董市の情報は友人から教わりました。
その友人は骨董市は趣味であちこちに通っており、通っているうちに見る目も養われたといいます。
何より、骨董市なので店主も味があって雰囲気があるらしいので余計に興味が湧きます。
聞くと、骨董市好きな人は知り合いに何人もいたのでいろいろと教わりました。
別の場所でも催しはありますが、そこは骨董というよりおしゃれなフリーマケットだというので行きません。
調べるとホームページに情報があり、箱崎宮の骨董市は月に一度の割合で開催されていました。
早速出かけてみたときに現地でチラシも手に入れました。
神社の参道にずらっと店舗が並びますが、一日限りの催しだということです。
骨董市ではお土産感覚はダメ
陶磁器のハンドブックと、友人の助言により軍手とリュックを用意して早速出かけましたが、当然ながら陶磁器以外のもの、売れ残りのような衣料品や海外製の用途不明な雑貨も山と積んであり、陶磁器の扱いは三分の一程度でした。
初めて行くとどれも面白くて、やたらと手が出そうになりますが、陶磁器はそれ自体が重くて割れ物でもあるので慎重に選ぶ必要があります。
電車で来ようとすれば帰りのことも考えるのでなおさら慎重になります。
こういう制限があることが、逆に選び方を真剣にさせてくれます。
これも友人の助言ですが、「せっかく来たから」とお土産感覚で買うことは避けねばなりません。
つまりよいものに出会えるかどうかはわからない、という点も、骨董市の魅力であると思います。
それでも2時間ほど見て回り、格安の箱の中からこれはと思うものを見つけて楽しみました。
店主はどっちかというと無愛想で、嫌なセールストークなどなく、気軽に選べます。
本当に気分転換になりました。
次回はまた別の品物が出るので楽しみです。
こだわりのものに囲まれて暮らしたい
埃まみれの箱から掘り出し物を見つける楽しみは、家に帰ってその品物を磨いてみたとき別の喜びに変わります。
その品物が予想したよりいいものだったなら、自分の鑑識眼は悪くないと嬉しくなるし、部屋に置いてさまになったときなどは本当に良いものを獲得したとじんわりといい気分になります。
骨董市というだけあってそれなりに高価なはずのものが出ているので、持ち帰ってみるとそのつくりは、例えば100均のものとは多くの点で違っています。
さらに、ただ良いものというだけでなく、その出自にストーリーがあるような品物は、ゆっくりと眺めてみるともう愛着が湧いてきます。
新品の格安でもよいものはありますが、自分が一定の年代になったら、大量生産のものでなく、こだわりのものに囲まれて暮らしたいと強く思うようになりました。
同時に、展覧会等で漠然と見ていた陶磁器の見方がより熱心になり、普段使うものも大事にし、手入れをするようになりました。
骨董市は仲のいい友人や家族と行けますが、選ぶ間は単独行動が良いです。
誰かにくっついていなければ行動できない人とは行かないほうがいいと思います。
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