姫川玲子シリーズは俳優の演技とストーリーの濃さが魅力

姫川玲子シリーズは俳優の演技とストーリーの濃さが魅力

姫川玲子シリーズは俳優の演技とストーリーの濃さが魅力

今年の4月から6月くらいまでに放送していたフジテレビのドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』を見て、ハマりました。

このドラマを見よう思ったキッカケが、私の好きな女優、二階堂ふみさんでした。
彼女が主演を務め、しかもカッコいい刑事の役に挑戦ということだったので「絶対にみよう」と思いました。

もともとこの『ストロベリーナイト』は竹内結子さんが2012年に主演でドラマされていたそうなのですが、私はみたことがなく、それでも評判のいいドラマだったということは耳にしていました。

実際のドラマがはじまったら、俳優さんたちの演技も当然ながら、そのストーリーの濃さに惹かれました。
登場人物全員にどこか後ろ暗い事情があって、それがキャラクターの魅力になっていました。



姫川玲子のストロベリーナイト・サーガでのキャリア

まずは、二階堂ふみさんが演じる、姫川玲子の役職ですが「警部補」という設定です。
警部補という役職は、警察官の階級を見てみると、巡査・巡査部長の上なので、下から3番目ということです。
警察本部では係長・主任級のポストで、交番では、「ハコ長」と呼ばれる交番の責任者になれる役職です。

念のため、警察官の階級は
1.警視総監
2.警視監
3.警視長
4.警視正
5.警視
6.警部
7.警部補
8.巡査部長
-(巡査長)
9.巡査

となっています。

姫川玲子の給料はというと、地方公務員給与は年齢やキャリアかノンキャリアかでも大きく違ってくるため、一概に言えませんが、姫川玲子の設定が30歳でノンキャリアなので、年収は600万に届かないくらいではないかと推定されます。

ちなみに、30歳前半でノンキャリアの方が警部補になるは早い方で、姫川玲子が27歳の時に警部補になっているのは大抜擢されたということになります。

姫川玲子シリーズは原作でもカッコいい

不自然な遺体の発見から、とんでもない殺人内容、部下の突然の死、その犯人がすぐ近くの人物だった、という第一話の内容に衝撃を受け、第二、第三話の父性をテーマにしたエピソードに完全にハマってしまいました。

ドラマの最終回が終わり、しばらく「姫川ロス」になっていたのですが、本屋で原作である誉田哲也さんの文庫本をすべて購入し、一気に読み終えると、さらに竹内結子さん主演のドラマもレンタルDVDで一気に見終えました。

二階堂ふみさんも、竹内結子さんも、活字の中にいる、だれにも演じられていない姫川玲子も、皆美しく、カッコいいのです。

姫川玲子シリーズの取り巻く人間関係が面白い

姫川玲子シリーズは小説家の誉田哲也さんの代表作で、警視庁捜査一課の第十係主任の姫川玲子が主人公の警察小説です。

この姫川玲子は高校の頃に性的被害を受けた犯罪被害者で、その当時お世話になった刑事の死と、自分が被害を受けた事件の裁判で、傍聴席で敬礼して自分にエールを送る警察官たちの姿をみて、刑事になることを決めます。

それから27歳で警部補というスピード出世を果たした彼女と、姫川班と呼ばれるこの十係が数々の事件を解決に導く、というストーリーです。

血の繋がらない息子のために、とんでもない手口で事件を起こす父親や、かつて警察に裏切られ、己の正義を貫くために裏の世界で暴行事件を繰り返す元警察官など、犯行を犯す人物の後ろ暗い事情や、社会的な事情が絡み合う物語の構成が、このシリーズの最大の魅力であると私は思います。

主任に思いを寄せる不器用な部下や、予断を絶対に許さない同僚など、姫川玲子を取り巻く人間関係の面白みもまた魅力です。



姫川玲子シリーズは警察ものの中でも秀逸

それまでの私は読書は好きでしたが、警察ものは複雑そうでわざわざ活字で読もうとは思っていませんでした。

面白いと感じた警察小説原作の映像作品も、見終わった後でまた本を読もうなんて思ったこともありませんでした。

ただ、この姫川玲子シリーズだけは、最新作が出たら絶対に読もうと思うくらい、ハマっています。
この姫川玲子シリーズだけでなく『ジウ』など誉田哲也さんのほかの作品も読んでみたいと思っています。

この作品でさまざまなキャラクターの人物が登場しますが、予断を許さない同僚・日下の徹底した捜査ぶりには、少し影響を受けた気がします。

ミスを絶対に許さない。
そのため、証拠を集めてだれがみても納得のいく捜査を心がける。

私はいまミスの許されない立場で仕事をしているので、彼の心構えや、チェックを何度も繰り返す姿勢を見習うようにしています。

もし警察小説や、警察ものの映像作品に抵抗を感じている方がいたら、この姫川玲子シリーズを薦めたいです。